大森神社跡鳥居
県道から南山町へ行く道路の左側、田んぼの真ん中に、鳥居がポツンと寂しそうに立っている。今から250年前まであったとされる旧大森神社の鳥居である。8年前の福井新聞では「不思議な鳥居」として紹介されている。何故この場所に?という疑問から、郷土歴史家渡辺光一氏は、「この鳥居は神名備山(夕日の彼方から神を迎える山)として美しい冬野城山のちょうど真東9キロメートルにある」ことを発見。そして彼岸の夕日が描き出す、鳥居から見る冬野城山やその背景の武周山並のシルエットに想いを馳せている。秋の彼岸の中日に、沈む夕日を拝み団子を供える風景が、福井にも残っているそうだ。
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